●殺菌力のあるアリシンと、強壮強精力があるスコルジニンの働きで、にんにくはさまざまの効能をあらわします。
●疲労回復に スコルジニンの旺盛な新陳代謝作用によるものです。
●食欲不振に スコルジニンの働きとともに、料理に使用したときの香ばしい香りが食欲を刺激するのです。
●カゼに カゼはウイルスが原因の呼吸器系の炎症です。アリシンが抗菌作用を発揮し、スコルジニンの働きで呼吸が楽になるうえ、強壮作用によって体力がつき早くよくなります。
●結核に 昔から結核療養所では生にんにくが用いられていたようですが、アリシンの抗菌作用とスコルジニンの効力を経験から会得していたものと思われます。結核特効薬のパス、ストレプトマイシンにスコルジニンを併用すると、より抗菌性を増すことが明らかにされました。
●冷え症・不眠症に にんにくを食べると、スコルジニンが末梢血管を拡張するため、全身の血行がよくなって体があたたまり、眠くなるので、冷え症、不眠症によいのです。特ににんにく酒は卓効があります。
●寄生虫に にんにくの強い成分が回虫などの寄生虫に一種のマヒ作用を与えるので、駆除によいといわれています。事実、にんにくをよく食べた昔の結核患者には、寄生虫患者が少なかったそうです。
●かっけに かっけはビタミンBl欠乏症。スコルジニンがビタミンと同じ作用を持つうえ、ビタミンBlの効力を高める働きをするため有効です。
●神経痛・筋肉痛に スコルジニンが神経組織の新陳代謝を促進したり、末梢血管の循環をよくしたり、筋肉自体の活動状態をよくするので、これらの痛みが消失します。
●動脈硬化・高血圧の予防に 動物実験によると、スコルジニンを与えたねずみは、血中のコレステロールが下がっていることがわかり、人間の動脈硬化や高血圧の予防にもよいのではないかと考えられています。 |